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2018年6月 6日 (水)

ウーマン・オブ・ザ・イヤー 6/2 12:00〜 6/9 17:00〜

@赤坂ACTシアター
S席1階C列 センターブロック

テス・ハーディング: 早霧せいな
サム・クレッグ: 相葉裕樹
ジェラルド: 今井朋彦 ヘルガ: 春風ひとみ
チップ: 原田優一 アレクセイ: 宮尾俊太郎
ジャン他: 樹里咲穂
モリー他: 角川裕明 ラリー他: 田村雄一
天野朋子、池谷京子、木村晶子
栗山絵美、原広実
新井俊一、大野幸人、木内健人
佐々木崇、染谷洸太、俵和也、山本大貴

脚本: ピーター・ストーン
作曲: ジョン・カンダ―
作詞: フレッド・エッブ
上演台本・演出・訳詞: 板垣恭一
音楽監督: 玉麻尚一

テスのキャラクターが「男社会でのし上がる」と無理に肩ひじ張っている女性ではなく、ただただ仕事が大好きなキャリアウーマンとして一貫していたことにスカッとする明るさを感じました。
「男には負けない」「女だけど男なの」と歌う曲もあったのですが、“女だからバカにするな”という意図ではなくて、前のシーンからの繋がりで、外交官だった父親のようにバリバリ仕事をしたいというテスの思いが根底にあるのが分かるので、テスに空元気のような悲壮感がなく、彼女を応援したくなります。

そして、何より痛快だったのが“強がって見せているけれど内心は心細くて男性に寄りかかりたいと思っている”という描写が一切なかったこと。ノーストレス!!
お互い一目惚れして、好きになったから結婚した。
それが何?それがいい。

結婚してからも何ひとつ自分の生活を変えなかったこと、それは、一緒に暮らしていく人に対する思いやりが足りなかったという点でテスに非があると思うのですが、仕事に生きるテスを否定せず「(夫婦のあり方を)2人でチャレンジしよう」というサムの最後の提案がとても素敵。

この作品は1981年にブロードウェイ初演だそうで、劇中はおそらく1980年前後のアメリカを舞台にしているのだろうけれど、専業主婦vsキャリアウーマンを「どっちがいい」と結論づけず、それぞれに『隣の芝生は青く見える』と歌わせる視点が、2018年の今見ても優しく感じます。

また、愛に生きるアレクセイの存在も、サムをないがしろにしてしまったテスの反省を促すモチーフとしてアクセントになっていて面白かったです。
宮尾俊太郎さん、お芝居の部分ではインパクト大かつキュートに、そしてバレエダンサーとしてダイナミックに舞台上で躍動していました。

漫画家のサムにも、自分のスタジオとインクポットという行きつけの溜まり場という居場所があって、結婚というのは違う世界を持った2人が一緒になるということなのだと分かりやすく提示されていたと思います。

サムの描く猫のキャラクターのカッツが映像で映し出されるのですが、一緒に踊るばっちがとてもかわいい。細長い手脚も相まって、そっくりに見えてきます(笑)

サムの漫画家仲間は、新井くん、俵くん、健人くん、幸人くん。そういえば、幸人くんは3月の『ツクリバナシ』に続いて漫画家の役ですね。
踊れて歌える4人の活躍は嬉しい限り。幸人くんはなんと白タイツのバレエダンサーも兼任します。

原田優一氏。
なんというかもうジャンルが原田優一。クセが強い。
テスがスカッと爽快!という性格なので、対極に位置する感じのキャラクターを振り切り過ぎていて、好きとしか言えない。チュチュもかわいかったよ?(震)。

テスの家のお手伝いさん・ヘルガを演じる春風ひとみさん、テスの超優秀な秘書ジェラルドを演じる今井朋彦さん。このお2人が最高に素晴らしかった!
ヘルガとジェラルドには、テスに良い仕事をしてほしい、そのために自分は彼女のもとで働いているんだというプロフェッショナルな矜持を感じ、テスが幸せでいられるように気を配っている様子は温かくも少し過保護で子ども(仕事以外何もできない)扱いしている様子が良い関係。

ジェラルド、私が見てきたミュージカルの中で最高のジェントルマンだと思います。今井朋彦さんがかっこいいからそう思ってしまうのでしょうか…。
今井さん、アンサンブルワークに参加されていたことに驚きましたし、歌声も艶がありウットリさせられましたし、テスとの掛け合いソングは楽しいし、ヘルガとのデュエットは抱腹絶倒だし、ジャケットを脱いでシャツを腕まくりする姿はセクシー過ぎて300万回見たいし、とにかくチケットを取っていた私、Good Job‼︎

『CHESS』と『フランケンシュタイン』を見たくなってしまうアンサンブルキャストの顔ぶれ。
終盤のTV番組収録の場面は、TVクルーを演じる彼らの大活躍ぶりに笑いが止まらなくなりました。みんな全力で芝居が細かい(笑)

そういえば、赤坂ACTシアターでは、『HEADS UP!』で舞台のドタバタを見て『ウーマンオブザイヤー』でTV番組のドタバタを見たことになるんだなぁ。
(どっちにも、ばっちが出てるw)

『キャバレー』『シカゴ』を作ったジョン・カンダーの曲はキャッチーで、つい口ずさみたくなる中毒性もあり、「良いミュージカルを見た!」という心地良さを感じられる観劇でした。

6/9 鑑賞後追記
テスとサムの最初のキスシーンは、テスが椅子の上に乗っているのに対し、最後は同じ目線で行う。
それだけで、この2人が最初は結婚に対して別々の考えを持っていたこと、「2人で挑戦してみないか」とサムが2度目(?)のプロポーズをした後は、2人が同じ場所からスタートすることが分かる。
演出ってこういうことなんだなぁ、と思わされました。

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