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2018年4月16日 (月)

4/15 中川晃教 Symphonic Concert 2018 Spring has Come

@サントリーホール
S席 1階20列 上手側

中川晃教(vo)
高谷光信(指揮) 音屋室内管弦楽団

<1幕>
The Phantom of the Opera (『オペラ座の怪人』より)
LISTEN

旅人
Stereo Voice
フタツ、ヒトツ Futa-tu, Hito-tu
<2幕>
僕こそ音楽(『モーツァルト!』より)
Can’t Take My Eyes Off You(『Jersey Boys』より)
偉大な生命創造の歴史が始まる(『フランケンシュタイン』より)
銀河鉄道999(『銀河鉄道999〜GALAXY OPERA〜』より)
ユーアーザスーパースター
止まらない一秒
相対性理論

I Will Get Your Kiss
若者たち(※マイクレス)

冒頭、荘厳なパイプオルガンと管弦楽の演奏が流れるなか、キュートに手を振りながらラフな服装のアッキーが登場。
これから歌われる(だろう)曲、サントリーホールという空間とその佇まいのギャップに若干戸惑ったものの、唯一無二の声に一瞬にして魅了されてしまう。

“Sing, my Angel of Music!!”
ファントムが力強く呼び出したのは、春の訪れを告げる音楽の化身でした。

その後のMCでは「このコンサートは大阪から始まって、先週は新宿…じゃなかった、新潟!」という、地名を字の形だけでふんわり覚えている疑惑を堂々披露。

曲の紹介で『オペラ座の怪人』の作曲者アンドリュー・ロイド=ウェーバーの名前を挙げ、6月にシアターオーブで行われるコンサートの話を振ったので「ゲスト出演か?」と思ったら「行きたいですねー」と落とすフリーダムさ(笑)

同じくロイド=ウェーバー作品の紹介として『キャッツ』からは「メモリー」を一節歌い、『エビータ』では「映画ではマドンナが演じたんですよね〜」と「Like A Virgin〜♪」とまた歌い。
サントリーホールなのに、良く言うとビルボードとかブルーノートみたいな客席と近いアットホームな、受け止めたままで言うとゆっるゆるな雰囲気のMC。クラシックホールという改まった場所に来て緊張してた客席の空気も、雪が溶けるように、蕾が開花するようにほころんでいく。

『エビータ』の話を出したのは、次の「LISTEN」のためだったのかも。原曲も微妙にラテンテイストですが、今回のものは私には重いアルゼンチンタンゴのようにも聴こえました。踊るためのタンゴではなく、深い思索、思い出に沈んでいくような。春は終わりと始まりの季節。

どの曲もオリジナル音源よりゆったりとしたアレンジ。特に「春」は、陽だまりで日向ぼっこをしているようなほっこり感。身体の中が温かいもので満たされていく感覚。
「旅人」はキラキラとした陽射しの中を心のままに歩いたり、途中でちょっと踊ってみたり、自然に心が浮き立つ音に合わせてアッキーと一緒に旅をしていると思えるぐらい、ステージから穏やかな心地良い空気感が伝わってきました。

MCでは短いオフの間に訪れたカンボジアの話を。
三島由紀夫の戯曲『癩王のテラス』に影響されてカンボジアを選んだとのこと。少し前に鈴木亮平さん主演で舞台化されましたよね。
遺跡の美しいレリーフ、フランス植民地時代の名残を感じさせるホテル、いろいろなものに刺激を受けた様子が聞けて嬉しかったです。

1部最後の2曲のキーワードは”2つで1つ”。
ステレオは2つのスピーカーから別々の音を出して1つの音楽にする。
2人(以上)いて1つの愛が生まれる。
「Stereo Voice」はカホンのリズムが印象的で、「フタツ、ヒトツ」はストリングスとの相性が素晴らしい1曲。

2幕はアッキーを構成する要素として欠かせないミュージカルからスタート。
シンガーソングライターとしてのデビューとミュージカルのデビュー、2つのデビューがあるのが嬉しいと話していました。

今、ミュージカルシーンが盛り上がっている。自分が2002年に初めてミュージカルに出るときは、レーベルの人に止められたけれど、今では様々なジャンルの人がミュージカルに出るようになったという話も。

それから、ミュージカルと言っても、様々な種類があること。
例えば『ジーザス・クライスト・スーパースター』はまず音楽のアルバムがあり、次に映画が出来て、舞台になったのだそう。

ジーザスクラーイスト♪
ジーザスクラーイスト♪
だーれだ あなたは だーれだー♪
\アッキー☆/ ←ポーズ付き

そんなゆるい話から、いきなり3曲の紹介。

「僕こそ音楽」は天衣無縫自由自在。だって、彼自身が音楽だから。そこにいる本人が音楽だから。
音楽の中に生きているのがたまらなく嬉しい、それでしか自分を表現出来ない。
アッキーの「僕こそ音楽」は、「僕を愛してほしい」よりも「僕と音楽は一心同体なんだ」という宣戦布告にも聞こえるような気がします。

「Can’t Take My Eyes Off You」はポップスの真髄とも言えるキャッチーなメロディーに、英語歌唱だと韻の音がとても特徴的に聞こえます。

一転して「偉大な生命創造の歴史が始まる」は、これでもかというぐらいのドラマチックてんこもりな1曲。そういえば、この曲のお披露目は2016年夏に行われた15周年コンサート、このサントリーホールでしたね。
今回はこのシーンのヴィクターというよりも、中川晃教という稀代の才能がこの曲を自分のものにして歌い上げているように聞こえました。創造しているのは、誰にも追随を許さない中川晃教本人という存在なのかもしれません。

「いま、このエンターテイメントの世界で生かされている自分ができる最大の恩返しはオリジナルミュージカルを作ることだと思う」と言っていたけれど、次回作の『銀河鉄道999〜GALAXY OPERA〜』では、列車に乗って旅立つときのテーマ曲を自ら作曲しています。今までも作中の曲をいくつか提供していますが、一歩一歩着実に夢との距離を縮めているのだとファンとして嬉しくなります。

「銀河鉄道999」はところどころゴダイゴの曲に対するリスペクトも感じられる箇所があり、これが舞台装置、映像、衣裳と一緒になったときが楽しみです。

「ユーアーザスーパースター」は子どもたちに向けて作った曲なのだとか。
『メリー・ポピンズ』が子どもたちの家庭教師に来て、父親の心も救済するように、子どもに伝わるものは大人にも伝わる、と言った話をしていました。

若いときには張り上げるようにして歌っていたけれど、今のアッキーが歌うとものすごく優しい曲に感じます。彼が重ねた年月に弛まぬ努力をしているからこその技術の向上、それを堪能できる時間でした。
途中のジャズセッションみたいなアレンジも素敵だったなぁ。

「止まらない一秒」はオリンピックを見ていて出来た曲。昨年のオリンピックコンサートでも歌いましたね。
一秒のために命を懸けて生きるアスリートと、一秒でも歌を届けようとするアッキー。そのストイックさは重なる部分がたくさんあります。”頑張れ”と表面的に応援しているのではなく、彼自身がとてつもない努力をしているからこそ深い部分で共鳴していることを実感させられる曲です。

本編最後の「相対性理論」は昨年11月に発表された新曲。そのときは、ギター、ベース、ドラム、Wキーボードのバンド体制、次は旭純さんとのピアノ1本、その次はミッキー吉野さんとピアノ連弾。
そして今度はオケとカホンで。どんどん進化していく過程を一緒に体験しているのが面白いのです。
アッキーの類まれなリズム感がいかんなく発揮されつつ、メロディーラインはおそらくアッキーのオリジナルの中ではかなりのポップチューン。そして、歌詞が可愛い曲でもあります。
音源化が待ちきれない1曲です。

アンコール「I Will Get Your Kiss」を歌い終わった後、おもむろにマイクを置くアッキー。
オケの前奏が止まると、マイクレスで歌い始めた「若者たち」。

この歌詞は、『銀河鉄道999』の星野鉄郎の冒険にも、また、アッキー本人が歩むエンターテイメントという世界にも通じるように感じました。

君の行く道は車も使えずナビも作動せず、自分の力だけで歩いて行かなければいけない道でしょう。
でも、他の道を通ってきた仲間と合流して一緒に歩いてみたり、前方に人が歩いているのを見つけたり、後ろから追いかけてきてくれる人を迎え入れたりすることもあるのかもしれない。
その道を少しでも力強く進んで行く助けになるよう、応援していきたいと思います。




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