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2019年1月14日 (月)

サムシング・ロッテン! 1/14 12:00

@オリックス劇場
S席 1階2列目 センターブロック

ニック・ボトム: 中川晃教
ウィリアム・シェイクスピア: 西川貴教
ビー: 瀬奈じゅん
ナイジェル・ボトム: 平方元基
ポーシャ: 清水くるみ
トーマス・ノストラダムス: 橋本さとし
青山郁代、池田紳一、井上花菜、
可知寛子、小暮キヨタカ、小山侑紀、
坂元宏旬、高橋卓士、高原紳輔、
竹内真里、常住富大、丹羽麻由美、
伯鞘麗名、福田えり、辺田友文、
横山敬、横山達夫

演出・上演台本: 福田雄一
脚本: ケイリー・カークパトリック、
ジョン・オファレル
作詞・作曲: ウェイン・カークパトリック、
ケイリー・カークパトリック

まさしくこの『サムシング・ロッテン!』の脚本や作詞作曲もそうなのだけれど、BWとかWEの作品や昔のポップス(これは『ビューティフル』の範疇かな)では、友達、同志、きょうだい、恋人、夫婦etc...いろんな形のパートナーが共同でクリエイターとしてクレジットされています。
ボトム兄弟はきっとその走りなんだなー。
ニックに出来ないことをナイジェルが、ナイジェルに出来ないことをニックが、そうやって2人はアメリカで楽しく暮らしていってくれればいいな。

ビーもポーシャもノストラダムスも、そしてシャイロックも、新しい世界で新しい生き方をして欲しい。
登場人物ひとりひとりがとても愛おしくなりました。


「まこと」であることは、人としてとても大切なことだと思うけれど、「まこと」だけでは社会は渡ってはいけない。
やりたくない仕事をして、下げたくもない頭を下げ、どうにか生活を成り立たせる。
ニックは劇団の代表者として、また、家長して、多くの人たちのために頑張ってきた。
いや、むしろ、ニックにとって「まこと」とは、家族と劇団の仲間たちを守ることなのかもしれない。

ニック:「シェイクスピアのことを嫌いなのは(名声を得た)シェイクスピアに憧れているから」→ シェイクスピアのように有名になれば周りからチヤホヤされてお金がいっぱい入ってきて家族に良い暮らしをさせてあげられる。だから、予言者に頼ってシェイクスピアの作品をパクる。

一方、シェイクスピアは大衆の要求に応え続けなければならないというスーパースターの宿命を背負っている。彼らのために書いて書いて書き続けなければならない。

シェイクスピア:「書くことで有名でい続けることは大変だけれど、有名でいることの方が楽しい」→ だから、ナイジェルのアイディアを盗んででも作品を書き続ける。

シェイクスピアはニックを「腐ったタマゴ」と糾弾するけれど、シェイクスピアも似たようなもの。
誰だって心の中には多かれ少なかれ腐った部分があるはずなのだ。

ナイジェルがあんなにピュアなのはニックが彼のためにあらゆる敵をブロックしてきたおかげで、「まことであれ」と言えるのも、過酷な現実を見ないで済んでいたからなのだろうな、と思ったり。

2週間ぶりに見た『サムシング・ロッテン!』。
大阪ご当地ネタが追加されたり、大きな劇場だから、表情(特に変顔)が大ぶりになっていたりしていましたが、何より深化していたのが、とにかくナイジェルが可愛くて仕方ないというニックの心情。
兄弟という”設定だから”ではなく、海で父親を失って追うように母も死んでしまった2人の兄弟がどういう経緯で田舎から劇団を作ってロンドンにたどり着いたのかは分からないけれど、兄は弟を大切に育ててきたのだということがハッキリとわかるアッキーのお芝居を堪能しました。
さんざん甘やかしたのだろうなとわかるナイジェル平方くんとの空気感も可愛くて可愛くて。
ポーシャに出会うことでナイジェルの世界が広がっていく成長ぶりも楽しくて。

コメディ作品だからこそ、笑わせる部分ではないところでしっかりと作品の土台を作ること。その重要性を感じることが出来ました。アッキー最高だよ!


そういえば、私、学生時代は世界史選択だったのですが、オープニングとペストの歌で中世〜ルネッサンス期(イングランド)の流れは7割ぐらい理解出来るようになるはず…。清教徒やピルグリム・ファーザーズ、金融業に従事するユダヤ人など、教科書で習ったことが綺麗にストーリーにおさまっている、なんとタメになるミュージカル…!

それと、やっぱり”ミュージカル”って歌あり踊りあり、というのがいいのです。タップの音の心地よさ!
歌いまくり踊りまくる超超超実力派のアンサンブルさんたちと作り上げられた最高の作品でした。
私はあまり引きずらないタイプだと自覚しているのですが、『サムシング・ロッテン』ロスはしばらく続きそうです。他の作品も見るけどね。



2018年12月31日 (月)

サムシング・ロッテン! 12/24 13:00、12/30 13:00 東京千秋楽

@東京国際フォーラム ホールC
24日: S席 2階3列目 下手側
30日: S席 1階4列目 サブセンター

ニック・ボトム: 中川晃教
ウィリアム・シェイクスピア: 西川貴教
ビー: 瀬奈じゅん
ナイジェル・ボトム: 平方元基
ポーシャ: 清水くるみ
トーマス・ノストラダムス: 橋本さとし
青山郁代、池田紳一、井上花菜、
可知寛子、小暮キヨタカ、小山侑紀、
坂元宏旬、高橋卓士、高原紳輔、
竹内真里、常住富大、丹羽麻由美、
伯鞘麗名、福田えり、辺田友文、
横山敬、横山達夫

演出・上演台本: 福田雄一
脚本: ケイリー・カークパトリック、
ジョン・オファレル
作詞・作曲: ウェイン・カークパトリック、
ケイリー・カークパトリック

クリスマスイブと観劇納め&笑い納めはもちろん大好きになった『サムシング・ロッテン!』にしました。
国際フォーラムCホールにはけっこう来ているのですが、24日に座った2階席の張り出し部分の座席は初めて。
2階席の正面からよりはだいぶ舞台に近く、目の前に舞台がないサイドにはなるのですが、少しだけ上から見られるのが新鮮でした。けっこう好きかも。

さて、忘れていましたが、アッキーはゲラ(笑い上戸)なのでした…。
全方向(瀬奈さん、さとしさん、西川さん、アンサンブルの面々)がそれを狙っていて、アッキーはある意味、どこから何を仕掛けられるか分からない「笑ってはいけないミュージカル」に出ていたようなものでしょうか…。
公演後半になるに従ってパワーアップする笑いに、顔を歪めたり、小道具で顔を隠したり、耐えきれずに後ろを向いたり、そのまま笑ってしまったり。
それがニックなアッキーをより可愛く見せていたように思います。

ニックは追い詰められた末に怪しい予言者ノストラダムスの言うことを聞いてしまうのですが、全てがバレてしまった後にノストラダムスの「大きな代償を払うことになる」と予言した忠告を受け入れ、裁判で「正気を失っていた、いや、自分を失っていた」と反省の弁を述べる。
その素直さこそがニックの本質で、彼が(側から見たら)バカな行いに走ったのは「公演を成功させて妻や弟に良い暮らしをさせてあげたい」「劇団員たちを安心させたい」という思い。
自分を失っていたと言うけれど、その根底にあるのは、彼の家族や仲間に対する愛情と責任感で、ビーが言うように、彼はいつでも一生懸命。だから、ビーはニックを責めない。

その真面目さとちょっとのおバカさを圧倒的なキュートさで演じたアッキー。
千秋楽では初っ端からシャイロックがアクセルをぶっ放したおかげで、アッキーがブッ込んだところも、西川パイセンからブッ込まれて撃沈したところもあり。
そしてヤバいネタを自分からかぶりに行ったアッキーの漢気よ!さとしさんの共犯者になりました(笑)

でも、アッキーは、引くときは引くというバランスを心得ていて、笑ってしまったとしても、最小限のダメージで戻ってくる。
今まで見てきた他の福田作品では、ときどきやり過ぎにやり過ぎを重ねて崩壊していたものも正直なところ見受けられたのです。
アッキーは千秋楽では完全に舞台をコントロールしていました。プリンシパルだけではなく、参加する各ナンバーでキャストたちと目を合わせ、その楽しさを観客とも共有してくれる。アッキーの立つ舞台は、舞台と客席の距離がとても近い。

そして、作品として完成度が高かった理由として、ニックとナイジェルの絆をきちんと見せていたこと。
キャッキャとじゃれ合う仲良しな様子は微笑ましく、兄弟の決裂シーンは2人とも目に涙を溜めて演じていました。必要以上に背負いこんでどうしようもなくなった兄と、奇行に走ったお兄ちゃんを許せない弟。弟にとってお兄ちゃんはヒーローだったから。
自己評価が著しく低い弟は兄に「その脚本いいよ!」と言ってもらえることで救われていた。それがポーシャに出会ったことで、自分の心のまま書くことが出来るようになった。
そしてニックはナイジェルのことを「自分よりも賢い人」と呼ぶ。
2人がそれぞれ成長し、赦し合う。
アッキーと元基くんだから素敵な兄弟だったんだと思いました。

怒濤のコメディの中でもドラマを丁寧に演じること。
温かくニックとナイジェルを見守った瀬奈ビー、自分の才能と戦い、嫉妬し、それでも上に立ち続ける者の強さと辛さを体現した西川シェイクスピアにもその想いが貫かれているから、私はこの作品が好きなのだと思います。

もちろん、下品なネタの数々や作品自体に関係のないCMのパロディなど、「それ、いらなくない?」と思える箇所はたくさんあるのだけれど、「ミュージカルは楽しい」「シェイクスピアのセリフは美しい」ということに対してリスペクトはブレずに真ん中に据えられている。
華やかなダンスと歌で彩られた、それを見るだけでも楽しい、でも、その裏にある大切なメッセージをいくつも感じるのがこの作品の魅力だと思います。

1年の最後にこの素敵な作品に出会えて嬉しかった!




ACT×DANCE「Double Flat」 12/26 19:00, 12/39 13:00

@赤坂REDシアター
26日: B列
29日: A列

カイ: 木内健人 ベル: 百名ヒロキ
スール: 宇月颯 セト: 柴原直樹
リュンヌ: 月影瞳

構成・振付・演出: 小野妃香里
振付: 舘形比呂一

2017年に上口耕平くんと大野幸人くんのコンビで上演された作品が、新しいメンバーで再演になりました。
ご贔屓さん2人からご贔屓さんにバトンタッチ!

初演の上口×大野コンビは役替わり交互上演でしたが、今回は兄弟が固定されています。
耕平くんと幸人くんは、兄弟なのだけれど双子のような雰囲気。一緒に生まれ一緒に成長してきた感じ。だから、兄と弟を入れ替えるというアイディアは有りだったと思います。
一方、健人くんとヒロキくんは、ある程度の年齢差があって、兄が弟をかわいがり、弟は兄に甘えているように見えました。

年齢差があることで、兄だけが父親に可愛がられた期間があり、そのときは父の愛情を独り占めしていた。
カイにはその記憶があるから、余計に、父の思いがベルに向けられてしまった、自分は捨てられてしまったと思うようになってしまう。
ベルがいなければ父にもっと愛されたのに...。

健人くん、ダークサイドに落ちたときのお芝居が最高だった!
自分の中に初めて渦巻く黒い感情に「痛い痛い」とのたうちまわる悲鳴。
この痛みから解き放たれるためには、父と自分の間を邪魔する存在を亡くしてしまえばいい。

カイが気がついたときにはベルは地に倒れていた。
カイはベルが憎かったのではなくて、父の愛が欲しかっただけ。

悲しみと絶望。
そして、殺してしまった事実を黒いスールが突きつけてくる。
初演のゆっけ(穴沢裕介くん)から宇月颯さんに変わった黒スールとカイのピアソラ。
リフトはあるけど接触が少ないからこそ、スールが冷静に「ご主人様(ベル)に何をした?」と問い詰めているような緊張感があって見応えがありました。
カイはようやくここで自分の過ちと直面することになるのですが、健人くんのダンスをしながらの表情の変化が素晴らしかったです。

ヒロキくんベルは兄を心から慕っていて、なぜ自分が殺されてしまったのかも分からない。
すべてのことに対して”なぜ?”と考える兄に対して、無邪気でピュアで楽しいことが大好きな弟。
“いのちって何だろう?”とカイが発した一言に対して、いのちは失われるもの、生まれてくるもの、寄り添えるものだと身をもって答えを出した。
Blood Brothersには1人ではなれない。2人だからこそ兄弟。1つの♭(フラット)があって、もう1つの♭ができる。
また兄と出会うために”生”に戻っていく。

健人くんの手足まで伸びた端正なシアターダンスとヒロキくんの少しゆるさも感じるストリートみの強いダンス。
それが、大人っぽくてかっこいい兄と感じたままに動く弟の個性にぴったり合っていたと思います。

また、初演と大きな違いだと思ったのは、カイとベルの弟であるセトの存在。
セトは息子2人を一度に失った母リュンヌの嘆きを受け止めて、賢く、優しく育った青年。
この物語は母が書いたダイアリーを読んだセトの視点で語られていく。自分が知らなかった兄たちを追体験するような、2人に憧れるような。
柴原くんは完璧なバレエボーイで、2人とはまったく違うダンススタイル。それが2人とは一線を画して、交わらない感があってよかったです。
リュンヌや父も含めて、3兄弟の顔の系統が似ているからというのもあったからか、再演は家族の話にも思えました。

木内健人くんのダンスと歌、そしてお芝居の力を堪能できて嬉しい作品でした。

2018年12月24日 (月)

High Fidelity 青盤 12/23 13:30 赤盤 12/23 18:30

@すみだパークスタジオ倉
青盤: G列
赤盤: H列

Wキャストは青盤 / 赤盤 の順。
ロブ: 染谷洸太 / 神田恭兵
ディック: 大音智海 / 田村良太
バリー: ユーリック武蔵/ 荒井正樹
ローラ: 清水彩花 / 谷口あかり
リズ: 飯野めぐみ / 森加織
アンナ: 門田奈菜 / 小林風花
KYMAO&ブルース: 鎌田誠樹 / 菊地まさはる
マリー: 三森千愛
イアン: 岸祐二
高瀬雄史、志村知紀、大山弘晃、
脇卓史、松村桜李
アリソン: 江見ひかる ペニー: 上畑明梨
チャーリー: 友部由菜 サラ: 日下麻彩
ジャッキー: 木内栞

脚本: David Lindsay-Abaire
作詞: Amanda Green 作曲: Tom Kitt
上演台本・演出: 上田一豪

作品の雰囲気とハコの雰囲気がピッタリあった、良い公演でした。

リーディング公演と言いながら、台本を持って舞台に上がらない。待機場所で確認したりはしているのだけれど。
稽古が10日間+劇場入りして2日間でこれだけのクオリティが実現するのは、実力のある役者による力技に他ならないでしょう。
ワークショップと銘打っているけれど知名度のない海外作品を日本で公演できるようにしていきたいという、いわゆる”プレゼン”でもあるこの公演。
観客も一緒にこの作品を立ち上げているパートナーのような関係性にも思えます。

一般的に人気のあるものを見下してディスっていくのは、めちゃくちゃサブカルヲタク。それはアメリカも日本も変わらないのだなぁ、と爆笑してしまった。私も一歩間違えれば向こう側だっただろうという自覚はあるので(笑)

サブカルヲタクのダメ男による夢物語。
この作品の主人公・ロブは、ミュージカル界ぶっちぎりのクズ。それなのに女にはモテる、いや、だからモテるのか?
“彼女(ローラ)と別れたくない”と言った数分後に他の女と寝てるんだぜ…?バカじゃないの??

自分の失恋を振り返り、自分にとって何が大切なのか、自分が何に囚われていたのかに気がつく。

自分の好きなものだけを集めたかっこいいだけのミックステープではなく、聴いて欲しい人のことを思って作ったミックステープ。
それはロブの変化の証で、彼が手に入れた答えなのだけれど、彼がローラにした仕打ちを思うとな???
ローラもローラで、あれだけのことをされておいて元サヤにおさまる選択を出来るのが、私的には謎でした。この展開は男の願望ガンガンなのでは…?だから男による夢物語と書いたのですが、え、私が潔癖なだけ??
ハイテンションな音楽でハッピーに終わるけれど、ロブとローラの結末はないわー!っていうのは、キャスト違いで見ても変わらなかったです。

パンフレットによるとブロードウェイ公演は酷評によって1週間足らずでクローズしてしまったそうですが、ここの描写がその原因のひとつなのではないかなぁ…。

染谷ロブは自分がダメなのは理解していて1周回って開き直ったダメ男、神田ロブは自分の何が悪いのか本気で分かっていないダメ男、でしたでしょうか。
ロブの2人、台詞を喋り、心の声も喋り、もちろん歌い、脱いで、水もかぶってとにかく出ずっぱり。
(染谷くんの無駄なモノが何一つない身体、神田くんのアスリートのような6パックの腹筋が見られるぞ)

彩花ローラは年相応の大人であかりローラはロブがダメなぶんしっかりしている感のある女性。
ロブの視点を通したローラ像が描かれているので、彼女自身のパーソナリティを感じるのは難しいところもあって。本心で歌っているのは「怪しい男とヤッちゃった」話だし(笑)
もしかしたら、今作でいちばん難しい役かもしれません。

バリーはイケてないサブカルヲタクで、彼の様々なディスりっぷりはまさしくヲタクの偏見そのもの(笑)「俺はまだ本気出してないだけ」「俺の感性についてこれない周りが悪い」と本気で思っていそうなところが、実は幼稚。
武蔵バリーのパワーはサンボマスター系で荒井バリーの暑苦しさはジェームズ・ブラウンでしょうか。歌いっぷり最高でした!

大音くんと田村くんが演じるディックはレコードヲタクの童○で、それはそれはイケてない服装をしているのだけれど2人とも顔立ちがかわいらしいので、結果すごくかわいいイケてないヲタク姿。
女関係にダラしないロブ、口が悪いバリーの間にいて、ほんわかな雰囲気を醸し出す癒し系。レコード、音楽だけに興味があって、女の子と縁がなかったのは「そういうとこだぞ!」と盛大にツッコミを入れたいシーンがあり、観客が一体になったのが分かりました(笑)
周りと空気感が違う、リズムが合わないというのは田村くんの得意分野だと思うので「さすが!」の感があり、キレッキレに踊れる大音くんがぎこちなく柔らかい言動のふんわりしたヲタクという新境地をしっかり演じていたのも嬉しかったです。

バリーは自分のやりたいことを貫いていたらそれを分かってくれる人が集まり、ディックは自分を好きでいてくれる女の子には自分の趣味を押し付けず2人で世界を広げていく。この対比が面白かったです。サブカルを突き詰めると良いこともあるんだな(違)

マチソワ間の空き時間はソラマチで時間をつぶしていたのですが、マライア・キャリーの「All I Want For Christmas Is You」の無限ループ状態で、バリーが「マライアだぞ?気が狂いそうだ!」とか言い出しそうだし、ディックとアンナちゃんは楽しくデートをしていそうだなー、などと思ったりして。

マリーには、男をイチコロにさせ、女が「こいつには近寄っちゃいけない」アラートを発動させるヤバい雰囲気がたっぷり。三森千愛ちゃん、上手かった!

キッシーが飛び道具だとは思っていなかったわ...。
鎌田さん&菊地さんもそうですが、貪欲に笑いを取っていく…。キャストは袖に設置された、観客からも見える待機場所でコーラスをしたり水を飲んだりしているのですが、彼らも笑いを堪えられていませんでした(笑)
イアンにしてもKYMAOにしても、なぜインド系に傾倒しているのか、変な喋り方をしているのか、その必然性はないので、思いっきり笑いに振ったのは正解だったのかもしれません。

リズは友達になってほしい女性No.1だわー。
心の中ではロブのことが好き(これだからダメ男は…!!)だけど、ローラのために本気で怒り、彼のためにも「このままではダメだ」と忠告できる。そして最後は...?
いいめぐリズのピシッとした物言いと出で立ち、森リズの運動量(物理)に惚れ惚れしました。かっこいい!

かっこいいと言えば、ロブの失恋トップ5の強烈なキャラクターの女性たち。いやぁ、いつまでもロブを痛めつけてくれればいいのに(こら)。
舞台上での立ち居振る舞い、椅子に座っているときもそれぞれの女の子の特徴が表現されていてよかったです。
リズと一緒にロブを追い詰める曲、ローラと一緒にロブを追い詰める曲、どちらもパワフルな歌を堪能しました。木内栞ちゃんは千愛ちゃんのコーラスも素敵でした。

自分の趣味嗜好だけが正しいと思い込み、他者を見下し拒絶する。恋愛も人生も上手くいかないことを人のせいにして、近くにいる人を傷つける。
それは誰にでも経験のあること。だから、登場人物が愛おしくなったり本気でムカついたりする。
舞台と客席が近いから余計にその感覚が膨らむのかも。

167という座席数の劇場で、キーボード、ギター、ドラム、ベース、トランペット、リード、ヴァイオリンの生演奏というのが贅沢の極み。
作曲のTom Kittは『Next to Normal』の作曲家。バラエティに富んだ曲調(ロック、インド?風、バラード、ソウル、どう聴いてもブルース・スプリングスティーン調)で、とても楽しめました。
確かに音楽は良いんだよなぁ…。


2018年12月21日 (金)

サムシング・ロッテン! 12/19 18:30〜

@東京国際フォーラム ホールC
S席 1階12列目 センターブロック

ニック・ボトム: 中川晃教
ウィリアム・シェイクスピア: 西川貴教
ビー: 瀬奈じゅん
ナイジェル・ボトム: 平方元基
ポーシャ: 清水くるみ
トーマス・ノストラダムス: 橋本さとし
青山郁代、池田紳一、井上花菜、
可知寛子、小暮キヨタカ、小山侑紀、
坂元宏旬、高橋卓士、高原紳輔、
竹内真里、常住富大、丹羽麻由美、
伯鞘麗名、福田えり、辺田友文、
横山敬、横山達夫

演出・上演台本: 福田雄一
脚本: ケイリー・カークパトリック、
ジョン・オファレル
作詞・作曲: ウェイン・カークパトリック、
ケイリー・カークパトリック

『サムシング・ロッテン』は、ミュージカルネタ、中の人ネタ、時事ネタを怒濤の勢いで放り込んでいますが、劇中では、創作の苦しみ、才能に対する嫉妬、家族愛、ユダヤ人差別、女性が働くこと、シェイクスピア別人説の仮説、清教徒のアメリカ渡航エピソード、等々までしっかりと描かれていて、温かい愛と人間賛歌、知的好奇心に満ちた作品です。
また、アメリカという国の、そしてアメリカが生んだミュージカルという素晴らしいエンターテイメントの歴史と矜持を感じます。
自分たちの国の成り立ちや人々を愛する、正しく発露された愛国心がありました。
シリアスに描こうとすればどこまでもシリアスに寄れるテーマを笑いで包んだ稀有な脚本だと思います。

ボトム兄弟、ライバルのシェイクスピアはいずれも男性ですが、この作品の要は女性です。
ビーは(職業はどうであれ)、外に出て働いて賃金を稼ぐ充実感を知り、男性の仕事と思われていた職業に「女性にだって適性はある」と知らしめる。
これは、現代日本に生きる女性への素晴らしいエールだと思うのです。

ビーが働こうと思ったのにはお金が必要だという切羽詰まった事情はあったものの、いつでもスタンバイ出来ていて、その機会をうかがっていたのでしょう。だって、街角でニックとすれ違う働いているビーはものすごく楽しそうだから!

ポーシャはナイジェルに「まことの心」の大切さを語ります。彼女は詩を愛する感受性豊かな人物で物事の本質を掴む力があり、好きなものには家族の制止を振り切り突進する強い心も持っている。

男性陣が自分たちの縄張りの中で四苦八苦しているのに対し、この2人の女性は軽やかに新しい世界に旅立つ勇気がある。
清々しいまでのかっこよさ。

歌はどれもキャッチーで楽しめるものだけれど、英語で書かれた言葉遊び、ミュージカルネタ、シェイクスピアのセリフを、音符、音節に合うように日本語にする作業は想像できないほどの難しさでしょう。

例えば、すごいなと思ったのが、
“Bottom’s gonna be on top”
“ボトム が トップに 立つ”
語順は違うけれど”g”の音と最後が破裂音で揃えられていると、日本語で聴いても違和感がない。
もちろん、全部が全部ではないでしょうが、対訳をつきあわせて見ると、いろいろな工夫が分かってもっと楽しめるだろうなぁ。歌詞全部欲しい...。台本欲しい...。

この日のアッキーはことごとくあさこさん(の活躍)に撃沈していました。いや、むしろよく初日に笑わないでいられたよね。

アッキーはアフタートークなどで、人に話を振っておきながら放置して他の話題を話し出すことがあるのですが(笑)あれが劇中でも見えます。
ツッコミを入れるところとボケやアドリブを放置しているところでリズムがつくし、自分のことに必死になっているニックの真面目なキャラクター造形にもプラスになっている。そして、スーパースターの宿命か、中の人ネタ盛り盛りの西川貴教氏パートとの対比もハッキリして、2人のバランスが良い。

ところどころ役者に任されている箇所はありますが、作品としては多くのメッセージがきちんと作り込まれた、何回見ても楽しめる、素敵な作品だと思います。

2018年12月18日 (火)

サムシング・ロッテン! 12/17 18:30〜 初日

@東京国際フォーラム ホールC
S席 1階8列目 下手側

ニック・ボトム: 中川晃教
ウィリアム・シェイクスピア: 西川貴教
ビー: 瀬奈じゅん
ナイジェル・ボトム: 平方元基
ポーシャ: 清水くるみ
トーマス・ノストラダムス: 橋本さとし
青山郁代、池田紳一、井上花菜、
可知寛子、小暮キヨタカ、小山侑紀、
坂元宏旬、高橋卓士、高原紳輔、
竹内真里、常住富大、丹羽麻由美、
伯鞘麗名、福田えり、辺田友文、
横山敬、横山達夫

演出・上演台本: 福田雄一
脚本: ケイリー・カークパトリック、
ジョン・オファレル
作詞・作曲: ウェイン・カークパトリック、
ケイリー・カークパトリック

出てきた瞬間からフィナーレまで中川晃教がかわいい。アッキー史上、最高にかわいい作品。

幼稚園男児並みの下ネタとか、時代設定を超えた中の人ネタとか、福田作品に賛否両論あるのは知っているし苦手な人がいるのは分かっているけれど、私が今作を含めて(たぶん)4作品見ていて福田さんのミュージカル演出で好きなのは、ミュージカルにおいて音楽はゴージャスでナンボ、踊ってナンボだと前面に押し出しているところ。いつもオケがかっこいいし、ダンスは見応えたっぷり。振付の上島雪夫さんはセンスの塊。
ミュージカルはThat’s Entertainment!! なわけです。

そして、彼ら彼女らの活躍がなければ、ミュージカルの華やかさは表現できない存在であるアンサンブルさんへのリスペクトが深いところ。
それは劇中からも120%伝わってきますが、プログラムにアンサンブルそれぞれが担う役柄全部を記載しているところも素敵だと思います。(いやぁ、なかなか卵役、オムレツ役って役者人生で経験できないよなぁ...)。

そう、プログラムが素晴らしかった!
値段がめちゃくちゃ高くてオサレな写真集かよ⁈的な作りのものが増えている昨今、あらすじ、人物相関図、劇中全曲目と誰が(役名)歌うかをきちんと書いてあることが好感度が高い。
休憩や観劇後に「あの歌良かったね!」「あれを歌っていた役者さんは誰だろう?」と確認できる。これは観客に喜んで欲しい、作品をもっと知って欲しいという”愛”ですよね。

この作品全体がミュージカル愛に溢れたものなのだけれど、その中でニックは妻と弟という狭義の家族と劇団という大きな家族に対して、ビーは夫に対して、ナイジェルとポーシャは詩とお互いに対して、シェイクスピアは大衆と言葉に対して、ノストラダムスは頑張る姿を放っておけないニックに対して、みんなが愛を持っている。

一方で、生活を成立させるためには綺麗事だけではどうにもならないこと、人は愛する者のために何か他の大事なことを犠牲にしてしまったりすること、天才と言われていても創作には苦悩が伴うこと...笑いの裏で、彼らの葛藤も描かれていました。

『Something Rotten(サムシング・ロッテン)!』というタイトルは『ハムレット』の中の” something is rotten in the state of Denmark”という一節から取られたもので、劇中で『ハムレット』をはじめとするシェイクスピア作品からの引用がふんだんに用いられていることを表していますが、それと同時に、人は金銭的窮状や創作の苦しみによって悪い行いに走ることがあり、誰もが心の中に”something rotten”な部分を持っているという作品の核心も表していて、言葉遊びの深さも感じることができました。

アンサンブルとあさこさん(瀬奈じゅんさん)は福田作品の常連だけれど、プリンシパルがほとんど福田組初参加。
あさこさんの境遇的にセンシティブだなと思えるシーンがあったのですが、お付き合いのある福田さんは知らないはずはないだろうと思うので、あさこさんが受け入れていらっしゃると受け取りました。逆に、今はご自分が、ご家族みんなが幸せでいらっしゃる証なのだ、と。
外野がどーのこーの言ってはいけない。
ニックの妻・ビーは朗らかで愛情深く、中の人の前歴も最大限に活かし、時々(いや、いつもか...)ニック以上に逞しく男前。
ニックの暴走を知りながら止めることなく見守り、兄と仲違いをした弟にも手を差し伸べる、晴れ渡る空のような大きな優しさを持ったビーは、あさこさんにピッタリでした。

有名な予言者・ノストラダムスの”甥”は橋本さとしさん。そういえば、少し遅れて開場した市場の近くにある客席がぐるぐる回転して役者が痩せていく劇場でもシェイクスピア作品である『マクベス』をアレンジしたお芝居に出ていましたね。
さとしさんは今でもミュージカルに対して「おじゃましまーす」的な感覚があるとおっしゃっていますが、その彼が「ミュージカルとは何ぞや?」という大ナンバーを歌い、シンガーソングライターであり、ザ・ミュージカル俳優と認知されているアッキーが「なんで歌うのー?」「なんで踊るのー?」と無邪気に聞くのが面白いのです。
この2人はだいたい一緒にいるのですが、その対比のかわいいことと言ったら!アッキーもかわいいしさとっさんもかわいい。

清水くるみちゃん演じるポーシャは清教徒(ピューリタン)でありながら、詩やお芝居が大好きな女の子。清教徒の考え方では、それらは人間を堕落させる悪しき物だとされているのですが、ポーシャは口うるさい父親の下にいながら、好きなもの、好きな人には感情を抑えられず自分からアタックする積極的な面がある。とてもかわいいのになんか変、という見せ方が最高で、あのグフグフした喋り方がクセになりそうです(笑)

平方元基くんはアッキーが演じるニックの弟・ナイジェル役。
普段から仲良しの2人ですが、この兄弟がアッキーと平方くんで本当に良かった!
弟はお兄ちゃんが大好きで、お兄ちゃんは弟を大切に思っている。2人がお互いを思いやっているからこそぶつかってしまう様子も描かれていて、兄弟2人の絆をじゅうぶんに感じることができました。
ナイジェルは、おそらく、この劇中ではまともな人物ではあるのですが、禁断の恋であるくるみポーシャとのバカップルぶりは微笑ましかったです。ベンヴォーリオとジュリエット(あれっ?)

ニックの天敵で、その時代のスーパースターであるウィリアム・シェイクスピアを、現代のスーパースターの西川貴教さんが演じる楽しさ!
ウィルはデフォルメしたロックスターのような出で立ちで、カリスマ性があり、周囲から絶大な人気を得ている一方で、自分の創作に行き詰まり、ナイジェルの才能に目をつけるようになる。
圧倒的な華とチャーミングさで、ニックの前に立ちふさがるところは憎らしくもありますが、スターであり続けることは苦しいこともあるという側面は西川さんだからこそ説得力のあるものになっていたと思います。中の人ネタの犠牲になっていたのは8割ぐらい西川さんでした(笑) スーパースターは辛い。

アッキー!!もうかわいいしか言えない…。本当にかわいい。
ニックの根底には家族愛があって、妻と弟、劇団員を路頭に迷わせるわけにはいかないという責任感も強い。お兄ちゃんはそうやって生きてきた。
「自分がなんとかしなければ!」という思いが、彼を間違った方向に向けてしまうのですが、必死に頑張っているというのが分かるので、観客は応援したくなってしまうのです。たとえ、怪しい予言者のお告げで『オムレット』というミュージカルを作ろうとしているのだとしても。

とにかく出ずっぱりで歌って踊る!
今まで歌ったことがないような面白い歌詞、言葉遊びが詰まった歌詞が満載のナンバーを楽しそうに歌って踊っています。
また、かわいいだけではなく、2幕後半で、ノストラダムスの予言を膨らませてなんとか『オムレット』の上演を行う場面では、論理的に意味が繋がっていないメチャクチャなセリフと歌をあれだけ分かりやすく喋って歌う技術の高さに驚かされました。


あの時代に未来を見て「ミュージカル」を作ってしまった彼らはいったいどうなったのか。その結末に思わず「おぉ、なるほど!」と声をあげたくなること、間違いなしです。

「ミュージカル百問百答」的なパロディ、オマージュの数々は、分かれば楽しい分からなくても笑える仕掛けがたくさん。そして「あぁ、ミュージカルは楽しい!」と思えることでしょう。
FNS歌謡祭の放送でミュージカル気運が高まった時期にこの作品が上演される意義は大きいのではないでしょうか。

あと、観劇後に、または次の日の朝ごはんに卵料理が食べたくなったりします。

あー、アッキーがかわいい!

2018年12月16日 (日)

オン・ユア・フィート! 12/15 12:00

@シアタークリエ
17列目 センターブロック

グロリア・エステファン: 朝夏まなと
エミリオ・エステファン: 渡辺大輔
レベッカ: 青野紗穂 ホセ: 栗原英雄
コンスエロ: 久野綾希子
グロリア・ファハルド: 一路真輝

伊藤広祥、岡本悠紀、加藤潤一
当銀大輔、橋田康、ひのあらた
井上真由子、小嶋亜衣、小林由佳
コリ伽路、豊原江理佳、中村百花
ダンサー: 須藤大迪 & 髙橋莉瑚
リトル・グロリア: 藤巻杏慈
ナイーブ/リトル・エミリオ: 宏田力

脚本: アレクサンダー・ディネラリス
翻訳・訳詞・演出: 上田一豪

グロリア・エステファンは生い立ちからしてドラマティックだし、大事故からの復活という(言葉は悪いですが)分かりやすいストーリーがあり、彼女たちの音楽を散りばめて、家族との関係、ファンの存在を織り込み、とても分かりやすく仕上がっていたと思います。

そのぶん、既視感というかベタというか... いささか乱暴なまとめ方ではありますが、
『ジャージー・ボーイズ』(移民コミュニティ、反対されてもレコードを出したい!)+『ビューティフル』(人前に出るのが苦手、母との関係、エステファン夫婦の若い頃はキャロルとジェリー夫婦、ずっと仲良しという点ではシンシアとバリー夫婦)+『ビリー・エリオット』(パワフルなおばあちゃん)+ラテン音楽=『オン・ユア・フィート!』
みたいな。
アメリカと移民、歌と家族、母と娘、スターとファン...その描き方に新鮮味はありませんでした。とは言っても、これはグロリア・エステファンの半生の物語なので、ありもしないことを並べることはできないのですが...。

キューバからアメリカという新しい地にやってきて、頼れるのは家族とコミュニティだけ。
自分の夢を諦めざるを得なかったママは、だからこそ、グロリアに今ある幸せを失う(可能性がある)ようなことをさせたくなかったのでしょう。
おばあちゃんは、奇遇なのか必然なのか『ビリー・エリオット』と同じく久野綾希子さんで、誰よりも家族全員の気持ちが分かっているスーパーおばあちゃんでした。おばあちゃんって魔法使いなのでは...?

栗原さん、今年は『リトル・ナイト・ミュージック』で安蘭けいさん、『タイタニック』で霧矢大夢さん、そして今作では一路真輝さんと夫婦役。歴代トップスターばっかり!
キューバではエリート、アメリカに亡命しベトナム戦争に従軍、そして多発性硬化症という難病に冒されるという、彼自身も波瀾万丈な人生を歩んでいて、誰よりもグロリアの歌を愛したパパが自由の効かなくなった身体で彼女が羽ばたこうとするのを妨害してしまう存在になってしまうというのは悲しい。
そのぶん、夫となるエミリオがグロリアを広い世界に連れて行くのだな。

グロリアは、アトランタオリンピックの閉会式で歌うなど、アメリカでは国民的なシンガー。
『ジャージー・ボーイズ』も『ビューティフル』もこの作品と同じくショービジネスでの成功の裏にある家族との葛藤を描いていました。
フランキーは様々なものを失ってもなお音楽を追い続け、キャロルは別れの経験から新しい音楽を生み出しました。

グロリアは事故による怪我を克服し、自分の足で(on your feet)立ってステージに復帰しました。その過程と同時に母親と夫との和解も同時に描くことで、視点が分散してしまい、やや盛り上がりに欠けてしまっていたように感じました。もっと爆発的なカタルシスが欲しかったなぁ、と。

私は劇中の8割ぐらいの曲は知っていましたが、おそらく、アメリカではミュージカルで描かれる時代にリアルタイムで歌って踊っていた世代、その子どもたちは口ずさめる曲なのだと思います。

ダンスミュージックだと、必然的に多くのアンサンブルが踊ることになりますが、そうすると、メインで歌うプリンシパルよりもコーラスしつつ踊りまくるアンサンブルの活躍の方がどうしても印象に残ります。
もしかしたら、私がダンスを見るのが好きだから自然に踊っている方に視線が引きつけられてしまうからかもしれませんが、特にシアタークリエのような規模の舞台では、照明やフォーメーションの工夫やぶっちぎりの歌唱力とかブッとんだ役柄といった特徴がないと、プリンシパルは数の勢いに負けてしまう。
(さらに今作では、プロのラテンダンサーまで投入しているので、圧倒的にダンスの圧が強い)

観劇の動機は中村百花ちゃん。
『キューティ・ブロンド』初演の健康的エロカワが印象的で再演に出られないの残念と思っていたのですが、今作でもエロカワなうえにグロリアのコーラスとして歌いまくり踊りまくり!
百花ちゃんはヨガのインストラクターもしているので、グロリアのリハビリのインストラクター役で出てきたときに「当て書きか?」と、ちょっと面白かったです(笑)

小林由佳ちゃんの驚異的な身体能力とコリ伽路ちゃんの弾けるようなキュートさに目を奪われ、豊原江理佳ちゃんは百花ちゃんと一緒にグロリアのコーラスも担当していたのですが、グロリアへのファンレターを読むときの少女っぷりに胸キュン(死語)でした。
伊藤広祥くんがスパイシーな役で大健闘。ひのあらたさんはいつもかわいいなぁ。そして子役ちゃん2人めちゃくちゃ上手かった。

チケットを取ったのは、青野紗穂ちゃんの歌が聴きたくてというのもあったので、なぜ彼女がレベッカなのかは個人的には疑問が残るキャスティングです。カテコで5曲ぐらい歌ってもいいのよ??
でも、グロリアの功績を称えて、客席もみんなで歌って踊れればそれがこの作品にとっての成功なのかもしれません。







2018年12月15日 (土)

エリアンナ Live “Message 〜Christmas Edition〜 “ 12/13 19:30

@e+ LIVING ROOM CAFÉ& DINING

<第1部>
This Christmas
Christmas Song chestnuts roasting on an open fire
白い恋人たち(カバー: 桑田佳祐)
Angels We Have Heard on High ♦︎
雪の華 (カバー: 中島美嘉) ♦︎
White Christmas ◉
The First Noel ◉
すてきなホリデイ(カバー: 竹内まりや) ◉

<第2部>
Santa Claus Is Coming to Town
明るい未来
あなたの空
A Whole New World (『アラジン』より)✴︎
A Million Dreams (『The Greatest Showman』より)✴︎
This Is Me (『The Greatest Showman』より)
I’m Here (『Color Purple』より)

All I Want For Christmas Is You (カバー: Mariah Carey)
Seasons Of Love (『RENT』より)
♦︎= 多重録音のアカペラ
◉= ダンドイ舞莉花ちゃんとのユニットShowstoppersとして
✴︎=with シークレットゲスト・城田優くん


エリアンナちゃんのクリスマス&デビュー15周年・ミュージカル10周年ライブに行ってきました。
歌でメッセージを届けたい、歌が好き、歌うことがすべて!という気持ちがこれでもかと伝わってきて、Happyオーラがいっぱいのライブでした。

Christmas Editionと銘打っているだけあって、1部はほぼ全部クリスマスソングと冬の曲。2部はデビューから2作目の「明るい未来」、数年前から歌っている「あなたの空」というオリジナル曲、6月に同じ会場で開催された”リビングルームミュージカル”というイベントで歌ったミュージカル(映画)曲から2曲(そのときのツイートを発掘)。

ピアノとギターの生演奏、”アカペリアンナ”と言ってエリアンナちゃんがYouTubeチャンネルにアップしている多重録音によるアカペラ(録音した音源を使ってメインボーカルを生歌)、ダンドイ舞莉花ちゃんとはユニットのShowstoppersのデビューアルバム「GLAMOROUS Xmas」からゴリゴリアゲアゲにアレンジされたクリスマス曲2曲と生演奏で1曲。

クリスマスソングはほぼスタンダードナンバーで、だからこそアレンジとエリアンナちゃんの歌唱力が存分に発揮されていました。
「白い恋人たち」は2部で登場した城田くんが「桑田さんに聴かせたい!」と言ったほど!
良い意味で歌の中に桑田さんがいなくて、この歌が持つ力そのものが伝わってくる。

エリちゃんは、小さいときにMichael Jacksonの東京ドーム公演でステージに上がったことがあり(「Heal The World」という曲は子どもたちと一緒に歌うので)、そのときに、マイケルになりたい!歌手になりたい!と思ったのだとか。
そして、歌うだけではなく、マイケルが世界に愛を届けたように、歌うメッセンジャーになることが彼女の目標になったのだそうです。今回のライブのタイトルもMessage。
だから、歌やお芝居を”伝える”という力があるのだなと実感しました。エリちゃんがいちばん楽しんで(味わって)いるから前に押し出すことができる。

“アカペリアンナ”は、アカペラをエリアンナちゃん1人の声の多重録音でやってしまおう!というYouTubeの企画のひとつ。コーラスとベース、ボイスパーカッションも全部エリちゃんの声。そのトラックを流してメインボーカルをその場でエリちゃんが歌う。
1曲目は”グロリア”という歌詞が繰り返される賛美歌。クリスマスのミサのような荘厳な雰囲気。2曲目は「雪の華」にところどころ「きよしこの夜」を取り入れたクリスマススペシャルアレンジ。素敵!音を楽しむってこういうこと。

ダンドイ舞莉花ちゃんが登場してShowstoppersステージ。
わぁ、テレビで見た人たちだ(笑)『プリシラ』のDIVAは舞台では上から吊られて出てくるので、何ならFNS歌謡祭のあの5分間で本番より踊ったんじゃないか、とのこと。彼女たちは全25曲中影コーラスも入れて24曲歌うのだとか。ひゃー!
さっきまでが静かな伝統的なクリスマスのイメージだとしたら、一気にパリピのクリスマスナイト、みたいな(笑)さすが渋谷。ビートが強調されたエレクトロ調のクリスマスソング2曲が超新鮮。
一転、生演奏の「すてきなホリデイ」(英語詞)は、クリスマス直前のワクワク感が英語の弾むようなリズムでクリスマス10日前の気分にピッタリ。
ここ最近、日本語と英語で歌う意味について考える機会が多いのですが、ネイティブの彼女たちが歌うことで、日本語話者の私にはよりいっそう音の面白さを感じることができました。

1部は黒、2部は赤のロングドレスで歌いながら登場。サンタさんみたい〜と思ってたら「2部はクリスマスソングは1曲しか歌いません(笑)」。高めのポニーテールはアリアナ・グランデみたいで可愛かったー!

オリジナル曲「明るい未来」は失恋の曲だけど、”We don’t have to worry”というコーラスが印象的で、自分もあなたも次はもっと上手くやれるよ、ということが「明るい未来」なのかな。
「あなたの空」は、広がる空のように人を包み込む大きな優しさを持ちたいという内容とエリちゃんのスケール感のある歌声とピッタリでした。

そしておもむろに「ディズニーコーナー!」と宣言して「A Whole New World」を歌い出したところ、アラジンの低いパートが出ないという小芝居。どこかに歌える男の人、背の高い男の人が出てこないかなー、という心の声(録音)が聞こえたところで、城田くんが登場。うん、背が高い。そして、この人も前日テレビで見たぞ(笑)
2人は高校の同級生で、今年、城田くんがリリースしたアルバムの英語指導とコーラスも担当するなど、17〜8年来の仲良し。
城田くんは何度も「エリの歌をもっとみんなに聴かせたい」「知られるべき人だ」と言っていて、ほんまそれ、しか言えない。
デュエット、どちらもとても素敵でした。こんなに長く友達なのに、まだ共演経験がないそうなので、早いうちに実現するといいですね。

「This Is Me」と「I’m Here」は、ミュージカルの内容とは別に、エリアンナちゃんの「歌うことが私!」「歌うためにここにいる」いう決意表明にも思えました。

最後には「ホントにありがとう」と繰り返して泣かないようにするのに精一杯で、だから「歌でしか返せない」とアンコールで「Seasons of Love」を。歌った歌で、愛で1年を数えるのでしょう。
エリアンナちゃんからの愛、観客や関係者が彼女に向ける愛がいっぱいの素敵な時間でした。

2018年12月13日 (木)

音楽劇「道」 12/8 18:00 初日

@日生劇場
S席1階E列下手側

ザンパノ: 草彅 剛
ジェルソミーナ: 蒔田 彩珠
イル・マット: 海宝 直人
モリール: 佐藤 流司
池田有希子、石井 咲、上口耕平、
フィリップ・エマール、岡崎大樹、
金子大介、鹿野真央、土井ケイト、
西川大貴、橋本好弘、春海四方、
妃海風、安田カナ

演出: デヴィッド・ルヴォー
脚本: ゲイブ・マッキンリー
音楽: 江草啓太 (Piano)

ザンパノを不器用と見るかDV男と見るか。
ジェルソミーナを自我を持たなかったが苦しみながら自分の価値を探す女の子と見るか共依存の被害者と見るか。

映画『道』が発表されたのは1954年。
映画はロードムービーの趣きもあるから、「道」はそのまま道ということもあるし、ザンパノとジェルソミーナの生き方(Way of Life)でもある。
2018年も終わりの世界の中の日本と戦後の極貧のイタリアでは価値観がまったく違うのは重々承知だし、フィクションに”正しい”人しか出てこないということはありえない。
それでも現在に社会生活を送る人間として、最後を知っていてもザンパノの生き方を好意的に見ることは難しい。

私が見た映画の字幕では「そうなんだろうな」と匂わせ程度だったのですが、ザンパノの台詞がかなり直接的な表現になっていて、ジェルソミーナはザンパノに性的に隷属させられているというのが浮き彫りになり、余計にDVモラハラ感が増していたような気がしなくもない。

小石も何かの役に立っているというけれど、誰かに必要とされるように生きることは、果たして自分の人生を生きていることになるのか。
ジェルソミーナのアイデンティティはザンパノに預けられていて、「自分がどうしたいか」よりも「ザンパノにとって自分がどうありたいか」という思考は、ザンパノに助けられた恩というより、支配されているだけ。

生と死という、どの時代にも不変の、そして強力なテーマを持ってくることによって、ある種の気持ち悪さをカモフラージュしているのではないでしょうか。

死を司るオリジナルキャラクターのモーリスの意味がよくわからなかったのだけれど、プログラムの中でルヴォー氏は”サーカスは生を表す”と位置付けていて、モーリスがサーカスを率いているということは、人々は死に導かれて生きているということなのかも。
綱渡りをするイル・マットは、生と死の間にいて、生きるためにザンパノと一緒にいるジェルソミーナの出方次第では彼女を解放して本当の生の方にも引っ張ることができたような気もしますが、ifはifのまま。

コロスが大活躍で、しなやかな腕の動きが道化姿との相性バッチリだった耕平くん(『道化の瞳』で鍛えたジャグリングはなかったですがw)、ものすごい速さで舞台を駆け回る西川くんが新鮮でした。
どうしてもこの2人を追ってしまうので錯覚なのかもしれませんが、なんとなくペアでいることが多かったのが個人的には嬉しかったり。

もともと道化は自分の顔を作為的にメイクで隠して他人を楽しませる人たちのことで、ジェルソミーナの無知や純粋さと対極にあるもの。もしかしたら、それが世間というものだったのかもしれません。

最低限のセットの他は、すべて人間が行う。
人は海にも風にもなれる。
キャストの息遣い、声、肉体を使って観客のイマジネーションを最大限に引き出すアプローチは、演劇の醍醐味でした。











2018年12月 8日 (土)

Musical Live 「Five sence-五感-」〜原田優一&田村良太のジョイントライブ〜 12/4 20:00

@e+ LIVING ROOM CAFÉ& DINING

原田優一 田村良太

YUKA(Kb) 近藤尚如(Gt)
杉田孝弘(Ba) 結城泰範(Dr)

1部<リチャード・ロジャースとコール・ポーターの世界>
Night and Day ( 『陽気な離婚』 より) ☆
My Favorite Things (『サウンド・オブ・ミュージック』より) ★
You'd Be Nice to Come Home To(『Something to shout about』より) ☆
If I Love You ( 『回転木馬』 より) ★
Anything Goes (『エニシング・ゴーズ』より) ☆
魅惑の宵 ( 『南太平洋』より) ★
Begin the Beguine ( 『ジュビリー』 より) ☆
Shall We Dance? (『王様と私』 より) ★
Night And Day × My Favorite Things ★☆
色が溢れる世界で〜Song For Diversity〜 ★☆
(朗読ミュージカル『カラフル』より)

2部<ミュージカルの世界>
On My Own×夢やぶれて(『レミゼラブル』より) ★☆
もしも鍛冶屋なら(『MA』より) ★
One Song Glory (『RENT』より)☆
Are You There(『bare』より) ★☆
LISTEN (『Dreamgirls』より) ☆
As If We Never Said Goodbye(『サンセット大通り』より) ★
The Music of the Night(『The Phantom of the Opera』より) ★☆

Tomorrow (『アニー』より) ★☆
★=原田 ☆=田村

1部は、コール・ポーターを英語詞で田村良太くんが、リチャード・ロジャースを日本語詞で原田優一くんが歌い、2部は自分たちが出た作品そうでない作品ごちゃ混ぜで、とにかく1部も2部もミュージカル曲を歌いまくったライブでした。

11月24日に良太くんが出演した「In Japanese Please」という、まだ日本語で上演されていないミュージカル(映画を含む)曲を日本語で歌うという企画ライブに行きました。→そのときのツイート

全編日本語で歌ったライブの後に9割英語歌唱って!ベクトル正反対過ぎない???笑
コール・ポーターは自分で詞も書く作曲家で、言葉遊びもたくさん含まれているそう。
韻は同じなのに意味としては対義語でユーモアのある歌詞が出来上がったり、特に「Anything Goes」は分かりやすいのですが、”today”と”like”という同じ単語を何回も繰り返すことで独特のリズムになったり、これはアッキーの「Can’t Take My Eyes Off You」でも思ったことだけれど、やはり原語で聴くからこその楽しさがあります。作品を離れた、曲そのものの魅力。

しかし、意味を取るか音を取るか、で言ったら、ミュージカルの中では意味>音になるのは明白で、日本語として作品の内容、キャラクターの感情が正しく伝わなければ曲としての意味がない。
それを優一くんがリチャード・ロジャースの曲を日本語で歌うことによって、ミュージカル曲としての魅力も充分に味わうことが出来ました。

コール・ポーターからはアップテンポでオシャレなジャズを、リチャード・ロジャースからはミディアム〜バラードを選曲。MCでは2人の生い立ちや手掛けた作品などの情報も。
たまたま『TOP HAT』を思い出していたのだけれど(ちょうどブログを書き終わったところだったから)、アーヴィング・バーリン、コール・ポーター、リチャード・ロジャースはほぼ同時期に活躍しているんですよね。(ハマースタインのWikipediaにバーリンと一緒に写ってる写真も載っています)

特段ミュージカルを見なくても、誰もが知っている曲の数々。ミュージカルという枠組から離れてもみんなに歌い継がれる曲。アメリカにあって日本にはまだないもの。ミュージカルの隆盛に必要なのは、やはり素晴らしい楽曲の存在だと思わされました。

良太くんの声ってとても不思議。湿度の調整がすごく上手いと言えばいいのか、カラッとした明るいジャズがピッタリかと思えば、シリアスな曲調の役者歌にグッと引き込むこともある。それは自由自在という器用さというよりも、本質を捉える力と表現する力を良い具合に発揮出来るからなのかも。
前に自分のライブで、学生時代にお父様のシナトラのCDを借りてよく聴いていたという話を聞いていたので、ブラックミュージックに近い「LISTEN」は意外でしたが、今まで聴いたことのないパワフルさで素敵でした。しかし良太くんがビヨンセというギャップに頭がついていかない(笑)

優一くんの艶やかな歌声は他に聴いたことがないんですよね。ベルベットボイスとも違う、ある意味、中性的とも思えるような。だから、『サンセット大通り』のノーマの、浮世離れというか現実から切り離されたような感じがピッタリでした。
私は『MA』を見ていないのですが、ルイ16世の深い悲しみも、どこか私たちとは違う世界の人のようで、だからこそ「鍛冶屋になりたい」という正反対の世界を歌う切実さに胸が痛くなりました。

1部のコール・ポーターとリチャード・ロジャースのマッシュアップ、「On My Own」と「夢やぶれて」のマッシュアップ、2人用に編曲した「The Music of the Night」がとにかく素晴らしかった!YUKAさん天才!!!!!

レミゼのマッシュアップは、けっこうあるんですよね。
(私は2016年のWest End LIVEが好きです)それを、2人のマリウスがエポニーヌとファンテーヌを歌うっていうのがエモい。マリウスから見て自分の恋のためにアウトオブ眼中だった女の子と義母だもの。良太マリウスが1ミリぐらいエポニーヌの気持ちに気付いていれば…。優一マリウスはその優しさはあったよね。さすが7/5の優しさ(良太くん曰く)を持った男。

そして、度肝を抜かれたのが「The Music of the Night」。良太くんがラブネバの「’Til I Hear You Sing」を歌ったのを聴いたことはありますが、2人ともニンとしてはファントム役とはまったく違うでしょう。しかし、良太くんの今まで聴いたことのない低音、優ちゃんのサラウンド機能搭載のような広がりのある歌声が、時に掛け合い、時に一緒にハーモニーを奏で、向こうの世界に連れて行かれそうになりました。客席はクリスティーヌになったのだ…。

かたや子役から活動していて、かたや30歳でミュージカルデビュー。このライブでも歌われた『bare』は演出と俳優だし、『カラフル』は朗読がメインだったし、レミも優ちゃんがマリウスだったときだから2人で同じ板に立って”一緒にお芝居”はしていない。そんな2人が仲良しって面白い。
ガッツリ共演見てみたいな(まずは「歌会」で♪)。

そうそう、MCのとき2人でワチャワチャして着地が分からなくなって、優ちゃん「この学年、頭どっかいっちゃってる人が多いから...ソニンとか中川アッキーとか藤岡正明とか」って言ってて3人がもらい事故(笑)
他にも屋良っちや菊地美香ちゃんもこの学年なんですが、ワクワクする顔ぶれですね!

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